Author: Yoshio Kimura

業務自動化6つの壁

数々の業務改革・業務改善を実施してきましたが、その中で大規模な会社(1000人以上)における業務改善の6つの壁を紹介します。 業務整理/ワークフローの壁 自動化に必要な対象が定義されていないことが多く、必要に応じて「タスクとはなにか」「社員とはなにか」「商品とはなにか」など、そもそもの議論をする必要なケースが一定存在する  対応方法:・自チームに影響する範囲のみまで対象業務やユーザー提供範囲のスコープを狭める・上流を巻き込んでシステム化における定義を決める 権限・セキュリティの壁 下記の情報取得に時間がかかることがある・データの閲覧権限・サービスアカウントに割り当てるAPIの権限範囲・ツールの中に存在するデータの連携 対応方法・業務上必要であることとアラインを依頼者と連携して取り直す ヒトの壁 現場の作業者が、仕事がなくなることに対して嫌悪感を抱き、反発するケース 「今まで人でやっていたときにできていた〇〇が失われるのではないか」など細かい部分をフォローする必要がある 対応方法・一番詳しいキーマンを抑え、彼らが業務上抱えている課題を掴んで解決策を提示することで、人が行うことの価値を残しつつシステムで解決できる範囲を改めて検討する 技術の壁 そもそも自動化のためのAPIが公開されていないパターンや、オンプレミス上にあって取得できないパターン、部分的には実現できるが細かい部分には手が届かないパターン、技術的に時間がかかりすぎるパターン 対応方法・スキルの問題については追加でリソースを確保するか、課題解決の方法を社外や海外に求める・できない部分は手作業でのcsv連携作業を運用に組み込むなどの体制の構築もセットで対応する必要がある・APIのrate limitなどに制約があるケースは、直接自社だけ上限を緩和できないかという相談も検討可能なことが多い 属人化の壁 ・そもそもチーム内にITに強い人が少なく、メンテナンスが構築者に集中してしまう・退職後に引き継ぎができずに取り組みが風化してしまう 対応方法:・マネージャーと連携し、チームメンバーにロールに応じたスキルの定義を現状より更に高めるように変更する・草の根的に定期的な勉強会を開催し、興味のある人に少しずつ引き継いでいく いかがでしたでしょうか?以上が自動化作業の困難とそれに対する突破方法になります。 Yoshio Kimura早稲田大学人間科学部情報科卒業。 (株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。 中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。

Google Workspaceの退職処理のベストプラクティス

Google Workspace のデータを保持しながら退職処理する方法について紹介します。 目次 退職者のアカウントの削除または停止について Google Workspaceではアカウントの状態は、「アクティブ」「停止」の2つの状態があります。離職した従業員のデータを保持するためのオプション 「停止」の状態では、カレンダーやドライブの情報は削除されず残し続けることができますが、ライセンスが課金され続けてしまいます。 退職者のデータの転送について 停止は上記のように、コストの観点で現実的ではありません。そこで、削除する必要があります。データを移行せずにユーザーを削除すると などが削除されてしまいます。そこで転送が必要になってきます。 削除は特権管理者でなくてもできますが、削除時のデータの転送は特権管理者のみが行うことができます。 また、転送するときのファイルの種類も下記の2つから選ぶことができます。 退職作業として削除する際は、「非公開のファイルを含む」を選択するようにすることを推奨します。 転送先のアカウントの設定について 転送先のアカウントの設定については、転送用の共有アカウントを一つ作成し、その用途で行うことをおすすめします。 というのも、転送された情報は、その人のアカウント名のフォルダとして転送先のアカウントのマイドライブに入ります。 ここが個人アカウントに紐づく時は、その個人の退職時に他の人のファイルも移動する必要があるためです。 以上から、退職者のファイル移行用の共有アカウントはそれ専用のもので作成するようにしましょう。 データの移行自動化する 別の記事で、特権しかできないユーザーのdeleteの処理とデータの処理をスプレッドシートでワンクリックで自動化する処理についても触れたいと思います。 想定するケースとしては、退職処理などの定形作業を派遣社員に切り出しているが、特権管理者権限を割り当てるわけにはいかないので外部化できない課題のケースです。 カレンダーの連続する予定の主催者が退職者で消すことができないケース 退職後のトラブルとしてよくあるのがこの、カレンダーの連続する予定の主催者が退職者で消すことができないケースです。 この場合、特権管理者からカレンダーの予定を削除するようにしましょう。 以上でgoogle workspaceの退職処理にについてのご紹介を終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。 Yoshio Kimura早稲田大学人間科学部情報科卒業。 (株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。 中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。

ヘルプデスクをアウトソーシングするメリット・デメリットとは

ヘルプデスクとは、社内のIT環境(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなど)の困りごとの相談窓口です。 幅広いITの専門知識とコミュニケーションスキルが求められる「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。 今回はそのヘルプデスクをアウトソーシングするメリットとデメリットについて書いていきます。 アウトソーシングとは、業務を外部に移譲することです。 アウトソーシングすることで、本当にリソースを割きたいポイントに人・モノ・お金を集中させたり、コストを安くしたりすることができます。 アウトソーシングすることのメリット コストの削減コストというのは見えるコストと見えないコストがあります。 アウトソーシング先の企業は他の会社の同じ業務の実績があります。そのため、低いコストで。 自社内に雇用する派遣社員は、融通は効きやすいものの勤怠の管理や病気の欠席などマネジメントが必要になります。 また、派遣社員は構造上自由が効きやすいのが魅力でその働き方がいること、業界のルールで3年経過後に契約満了を迎えて正社員化するか契約解除をする必要があります。 今は明確に起こっていない問題でも、見えないコストやリスクが潜在的にどれくらい存在しているのか?を必ず検討するようにしましょう。 業界のベストプラクティスの知見を注入できるこちらも業界標準の事例の知見が豊富な業者であれば、プラクティスの注入も進んで改善が進みます。 間接的に、業務の整理と言語化・コアノンコアの議論が進むこれは直接の内容ではありますが、「自社の業務をなくす」という作業だからこそ、自社に残すのは何なのか、あえて標準化させない自社らしさはどこにあるのか、なぜ残さなくてはいけないかの議論と共有が進みます。 議論の結果、委託はやめるという意思決定になったとしても、今後のあらゆるビジネス条件の変化の対応力や経営層との社内ITの共有については進むかと思われます。 属人化の排除こちらも大きな議論のポイントですが、優秀なひとりのサポート担当に依存するヘルプデスクの人員構成だと、期待値のズレが生じたり退職したときのリスクが増えたりして継続性に問題が出ます。 業務委託は、業務をまるごと移管するため委託先で社員が退職になった場合も別の社員がアサインされ、引き継ぎ作業もその中で回るため、急な退職などにより品質が大きく下がることはなくなります。 退職防止人によっての成果がそこまで変わらない仕事や、低付加価値の仕事を正社員にやらせ続けると、優秀な社員ほどキャリアの頭打ちを感じて退職するリスクが高まってしまいます。 意思決定が不要な業務をノンコアと整理しアウトソーシングするのが、退色防止やリテンションという観点でも非常に重要なのです。 アウトソーシングすることのデメリット aaa a aa a 既にいる社員との契約をどうするのかのシビアな判断が求められる Yoshio Kimura早稲田大学人間科学部情報科卒業。 (株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。 中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。

Saasのアカウントの申請窓口を作るときに考えたほうがよいチェックポイント

【想定読者】 上場企業の社内情シス・コーポレートエンジニア 規模拡大に伴いヘルプデスクを仕組みを構築しようとしている人 スタートアップの社内ITの仕組みを作ろうとしている人 Saasのアカウント発行申請については、ベンチャーと作り方のポイント違いがあります。 スタートアップの規模だとslackの特定のチャンネルで以来のメンションをつけるだけで受け付けていたり、botが自動で発行してくれる自動化を作っていたりする会社もあると思います。 規模の拡大に伴い、その利用用途が掴めなくなってしまったり、解約や棚卸しを踏まえた申請情報のとり方が必要になるため、そのポイントを書きました 利用目的(その他に自由記述含む) 属性情報 オーナーチーム 棚卸しルール それぞれ説明します。 ツールの利用目的 同じツールでも、利用用途は職種によって様々です。 類似する新しいツールが出てきたり、既存のツールの機能追加によって利用用途の見直しが発生して、ツールを解約したときに、この項目を精緻に集めていることでどれくらいの影響があるのかがわかります。 また、申請の対応者は派遣社員など定型的な業務しかできないケースもあるので代替ツールの提案は難しいにしても、正社員が過去の申請を見て特殊かつ代替可能なものは提案したりすることもできるでしょう。 例えば、slackのアカウントの発行申請の用途が、「zapier で権限をそのアカウントに紐付けて特定のチャンネルに通知するため」だった場合、webhookを使えばそのアカウント発行は不要なのではないか?と提案したりすることができるわけです。 属性情報 所属チームやカンパニー情報は入れておくのが理想的です。 ツールの解約時や、休眠アカウントが出た時に確認する窓口になります。また、エンドユーザーが社外パートナーの場合もそれが分かるようにできたりします。 アカウント発行時に、プロフィールを所属チームを入れて欲しいというニーズが出たりします。そのニーズが発生した時に、過去分をまとめて更新しようというニーズに対応できます。 オーナーチーム こちらのオーナーチームは利用しているチームまたはマネージャーにするのが良いかと思います。 オーナーチームにした場合チームの統合で消えてしまうリスク、マネージャーにした場合は退職やポジション変更の可能性があり、ご自身の事業特性によってどちらの方を取るかを判断してください。 棚卸しルール 例えば月額で課金が発生する場合、30日以上ログインしていない場合 「監査対応などでそもそも90日おきしか利用ニーズが発生しない」などのケースは、その監査のたびにアカウントを申請してもらうことを握っておきましょう。 Yoshio Kimura早稲田大学人間科学部情報科卒業。 (株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。 中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。

Google Apps Script(GAS)のおすすめ勉強方法

(こちらの記事は 勉強方法・習得方法を調べる前に考えた方が良いこと の記事を読んだ上で読むことをおすすめします) はじめまして。 今回はGAS(Google Apps Script)を学ぶときの勉強方法について書きたいと思います。 GASの勉強をする際に大切な考え方 忙しい社会人が未経験からプログラミングの勉強をする時に重要なことは以下の3点です。 作りたいツール・解決したい課題を見つける こちらが最も重要なポイントです。 何でもそうですが、①やらないと大きなデメリットがあり、②やると大きなメリットがあり、③かつ自分でも頑張ればできそうだと思えた時に初めて人は自走して学ぶことができると考えています。 細かい方法は 「作りたいものを見つける方法」の記事に別途譲りますが、こちらをまず考えるようにしましょう。 できるようになる人とできない人の違いとして、「作りたいものを見つけられるどうか」というポイントがあるというのは他のコンテンツでも度々触れていますが、例えば「メールマガジンを自動配信するシステムを作りたい」「仮想通貨を特定の金額で自動売買するシステムを作りたい」というイメージ度合いで持っていれば良いかと言うと、実はそれだけではありません。 そうではなく、一見すると自分の作りたいものと関連性がないと思われる「変数」「関数」「条件分岐」「配列」などの細かい技術要素の中にも、試行錯誤して面白みを見いだせるかどうかが非常に重要です。 これがないと、最初に絶対に避けて通れない基本の仕組みの部分で「自分がやりたいことはこんなつまらないことじゃない」「具体的になぜこれをやっているのかがわからない」ということでモチベーションが下がってしまいます。 作りたいものは、最終的な作りたいツールで持つことはもちろん、それに至るまでの一つ一つのステップの中でも持つ必要があるのです。 例えば特定の構文を学んだときに、わざとエラーを出してみたり、プラスの値をマイナスに変えてみたり、必要とされている句を飛ばしてみたり、変数に置き換えてみたりしてフィードバックをパズルのように自分で面白がれるということです。 自分に合ったレベルの題材から学習する もし全く見たことがないのであれば、まずは必要なことが必要最低限にまとまっている無料・有料の動画講座をおすすめします。 自分自身動画講座を運営しているため、若干のポジショントークが入ることをお許し下さい。(ですが、動画がなかったら自分はこれで学んだのに、というもの) 動画 無料 【未経験者向け】今日から使えるGoogle Apps Script入門 【YouTube】いまにゅのプログラミング塾 【業務自動化をゼロからマスター】Google Apps Script(GAS)の仕事効率化・自動化をプログラミングで実現 【新IDE対応】Google Apps Script(GAS)の基礎を完全習得 -初心者歓迎-【爆速で習得しちゃおう】 公式ドキュメント 一番情報が確実かつ網羅性が担保されています。 デメリットとしては、初心者では内容が若干難解で日本語の翻訳も拙いことが多いことです。もちろん読めるに越したことはないですが、無理してドキュメントの文字を解読しようとするより、ソースコードに焦点を当てて実際に動かすということがメインというイメージを持つことが重要です。 本 オンラインサロン

勉強方法・習得方法を調べる前に考えた方が良いこと

勉強方法よりも実行を継続できる仕組みが大事 自分は「今まで出来なかったことができるようになることの幸せや達成感」は、人生で大事な要素の一つだと考えています。 学生時代に教員免許を取ったのも、ファーストキャリアに教育業界を選んだのもそれが理由でした。 同時に、自分自身も高校生の時に大学受験に合格するために、いろいろな勉強方法を調べたりしていました。 そんな勉強法を調べた経験は今振り返ると、正直に言って間違いだったと振り返っています。 自分のスキルが最も早く伸びたのは、勉強法を知っていたというより、とにかくまずやりたいことがあって、それを実行してみて、その結果から得るフィードバックと自分の感覚を元に、結果が出るまで試行錯誤し続けたときでした。 勉強方法をインプットするよりも実行に移してアウトプットからフィードバックを得る方が遥かに難しく、得られるものが多いので、まず実行し、それを継続させるためには何が必要かを考えた方が良い、と考えています。 それでも勉強方法を調べるのが良いケース 勉強方法を調べるのが良いケースもあります。 多少遠回りしてでも、トータルで習得できるものがより良いケースが挙げられます。イメージは下記のグラフです。 今から自分が学ぼうとする領域の学習曲線は、このグラフでいうとどのような構造になっているか? 最初に学んだ勉強方法が、後の習得度にどれくらい影響を与えるか?はきちんと考えた上で勉強方法を調べたいところです。 一点気をつけたいのが、間違った方法で勉強した時のことはすべて無駄になるのではないか、という無意識の前提です。 こういったケースは実際に無駄になることは稀で、間違った勉強方法かどうかは早めに自分で振り返る時間を取り、本当にスキルが伸びたのか?を確認するようにしましょう。 プログラミングの場合 プログラミングの場合、文法を理解して、手を動かして学ぶのが一番良いので、何から学んでも大きな違いはないと思います。 しかし、タイピングを正しいフォームで打つ、ググり方のコツ、質問の仕方、キーボードショートカットや各種便利ツールなどは早めに学んで損は無いでしょう。また、プログラミングはどのような学習曲線を描くか?という部分も頭にあるとないのでは継続率に違いが出てきます。 一方で、どんなに間違った教材、勉強方法でも変数、関数、繰り返し、条件分岐などは扱います。なので、その領域については何から学ぶかは大きな成長要因ではなく、いかに自分の手を動かしてコードを学ぶかだけだと思います。 Yoshio Kimura早稲田大学人間科学部情報科卒業。 (株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。 中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。

Google Apps Script(GAS)とは?超初心者のための完全解説

Google Apps Script(GAS)とは? Google Apps Script(以下 : GAS)とは、我々が毎日の仕事で使うGmail、スプレッドシート、Googleスライド、カレンダー、フォームなどをカスタマイズするためのプログラミング言語です。 GASを使うことで、Googleアプリ(Gmail、スプレッドシート、Googleスライド、カレンダー、フォームなど)を定期的に自動実行したり、他のSlackやMicro soft Teams、チャットワークなどの外部ツールと連携してよりカスタマイズして使ったりすることができます。 Excelのマクロを使ったことがある方は、そのGoogle版だとイメージすると分かりやすいかもしれません。 読み方は「グーグル アップス スクリプト」頭文字を取ってGAS(ガス)と呼ばれることが多いです。 GASは、Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で使うことができます。 Google Apps Scriptの特徴 JavaScriptベースのプログラミング言語であるJavaScriptは、webの世界では非常によく知られたプログラミング言語なので、すでにプログラミングに詳しいエンジニアの人にとってGASは非常に理解がスムーズです。 Googleの提供するサービスとの相性が良い Gmailやスプレッドシートだけでなく、YouTube、Google Maps、Google AnalyticsなどもGooogle社が提供するサービスです。それらのデータとの連携も、GASでは非常にスムーズです。 開発環境の構築が不要 RubyやPythonなどのプログラミング言語では、黒い画面を叩いて環境構築する必要があるケースもあり、それが初心者にとって大きなハードルの一つです。GASはwebブラウザの上ですぐにコードを書き始めることができるので環境構築は一切不要となります。 作りたいものをイメージしやすい 過去にプログラミングスクールで勤務していた際に、成長が早い受講生とそうでない受講生の違いは「具体的にプログラミングで作りたいアプリやツールがあるか」というポイントが非常に大きな要素を占めました。 「なにか人の生活に役立つアプリをつくるにはなにが良いか?」という問いよりも、「毎日触っているツールが自由にカスタマイズできるとすればどうするか?」という方がアイデアが湧きやすく、GASはそれを実現できるツールなので作りたいものをイメージしやすいのです。 以上から、GASはプログラミングの初心者の方にこそ、非常におすすめの言語になっています。 Google Apps Script対象のサービス例 Google Workspaceのサービスですが対象は意外と幅広く、下記のすべてでGASは実行することができます。(参照は公式レファレンス ) SpreadSheet Drive Gmail Docs

gas(google apps script)だけの資格試験は存在しない!ではどうやってスキルを証明すれば良いか?

Google Apps Scriptの資格は存在するのか? こんにちは。 今までプログラミングスクール含めて6500人以上の人材育成に関わってきた中で、「GAS(Google Apps Script)の資格あるんですか?」ということをときどき質問されたので調べたところ、「GASには資格試験に相当するものは存在しない」ということがわかりました。 今回はそのような方々に、どのように自分のスキルを証明するか?について書きたいと思います。 Google Apps Scriptのスキルを伝える方法 いくつか方法がありますが、 「まずは半径5メートルの課題を解決するものを作る」ことを強くおすすめします。自分の業務範囲でももちろんよいですが、できればチーム全員に影響することやマネージャーも関わる業務についての自動化がよいと思います。 要件のイメージがわきやすく、モチベーションが保てる 喜んでくれる人がいる なぜ作ろうと思ったのか?の説明がしやすい なぜなら、個人の作業を進めても評価者の目線からすると「属人化して勝手なことをやってるぞ」と思われるリスクが非常に高く逆効果になり得るためです。 改善したい業務が見つからない場合 改善したい業務が見つからない場合、こちらの「自動化する余地を見極める方法」の記事を参考にしてください。 また、そもそもスキルや知識が足りなくて改善したい業務を自動化する方法が分からない、という方はこちらの動画講座も参考にしてください。 Yoshio Kimura早稲田大学人間科学部情報科卒業。 (株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。 中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。

Google Apps Script(GAS)でできる自動化・活用事例25選

この記事では「Google Apps Scriptでどんなことができるのか ・実際の活用事例は何か」というテーマについて書いていきます。 先日、UdemyにてGoogle Apps Scriptによる業務自動化の講座をリリースし、 公開して1年半で登録者数は6000人を超えました。 公開を告知した際に、そもそもGoogle Apps Scriptでなにができるの?という質問を結構いただいたのでこちらに備忘録として記入しておきます。 前提として、①全職種使える系②職種特化の活用事例 の2パターンがあると思います。今回は①を中心に紹介していきます。 (※国内外の活用事例を結構調べてますが、主にブログやTwitter、クラウドワークスやランサーズに投稿される募集などをGASの活用事例の掲載先として見たりあとはGoogle Expertのエンジニアにヒアリングさせていただいたりしています) 全職種使える系 1. 宛名/添付をつけたメールを一斉送信 2. シートの編集履歴を別シートに残す 3. フォームの投稿を自動返信 4. 特定メール・フォームの投稿をslack/チャットワーク/LINEへ自動投稿 5. メール内容をスプレッドシートに自動転記  6. MTGの議事録FMTを自動生成 7. メールの添付ファイルを自動でdriveにアップロードする 8. googleスライドを自動で生成する 9. 毎朝KPI数値をslack/gmail/LINEへ自動通知 10.  スプレッドシートに記載したタスクをカレンダーに自動登録 11. 今日のシフトをslackに投稿 12. webサイトのデータを取得してメール/slack/LINEなどに通知 (例:メディアサイトの新着記事など) 13.

【コーポレートエンジニア向け自動化】Node.jsでdirectory APIを叩いて自動googleアカウントのuserを作成する

Yoshio Kimura早稲田大学人間科学部情報科卒業。 (株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。 中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。