勉強方法よりも実行を継続できる仕組みが大事
自分は「今まで出来なかったことができるようになることの幸せや達成感」は、人生で大事な要素の一つだと考えています。
学生時代に教員免許を取ったのも、ファーストキャリアに教育業界を選んだのもそれが理由でした。
同時に、自分自身も高校生の時に大学受験に合格するために、いろいろな勉強方法を調べたりしていました。
そんな勉強法を調べた経験は今振り返ると、正直に言って間違いだったと振り返っています。
自分のスキルが最も早く伸びたのは、勉強法を知っていたというより、とにかくまずやりたいことがあって、それを実行してみて、その結果から得るフィードバックと自分の感覚を元に、結果が出るまで試行錯誤し続けたときでした。
勉強方法をインプットするよりも実行に移してアウトプットからフィードバックを得る方が遥かに難しく、得られるものが多いので、まず実行し、それを継続させるためには何が必要かを考えた方が良い、と考えています。
それでも勉強方法を調べるのが良いケース
勉強方法を調べるのが良いケースもあります。
多少遠回りしてでも、トータルで習得できるものがより良いケースが挙げられます。イメージは下記のグラフです。
今から自分が学ぼうとする領域の学習曲線は、このグラフでいうとどのような構造になっているか?
最初に学んだ勉強方法が、後の習得度にどれくらい影響を与えるか?はきちんと考えた上で勉強方法を調べたいところです。
一点気をつけたいのが、間違った方法で勉強した時のことはすべて無駄になるのではないか、という無意識の前提です。
こういったケースは実際に無駄になることは稀で、間違った勉強方法かどうかは早めに自分で振り返る時間を取り、本当にスキルが伸びたのか?を確認するようにしましょう。
プログラミングの場合
プログラミングの場合、文法を理解して、手を動かして学ぶのが一番良いので、何から学んでも大きな違いはないと思います。
しかし、タイピングを正しいフォームで打つ、ググり方のコツ、質問の仕方、キーボードショートカットや各種便利ツールなどは早めに学んで損は無いでしょう。また、プログラミングはどのような学習曲線を描くか?という部分も頭にあるとないのでは継続率に違いが出てきます。
一方で、どんなに間違った教材、勉強方法でも変数、関数、繰り返し、条件分岐などは扱います。なので、その領域については何から学ぶかは大きな成長要因ではなく、いかに自分の手を動かしてコードを学ぶかだけだと思います。
早稲田大学人間科学部情報科卒業。
(株)すららネットにてアジア向け算数デジタル教材の開発を経て、デジタルハリウッドのエンジニア養成学校G’s ACADEMYでプログラミング講座の新規立ち上げ、営業、教育を担当。3年半に渡り、中高大学生から社会人まで計6講座500名以上へプログラミングを教える。フリーランスエンジニアを経た後、現在は(株)メルカリのコーポレートエンジニアリング部に所属。Udemyにて2つのGoogle Apps Script講座を立ち上げ、1年半で登録者数は6000人を突破。
中高英語科教員免許保有 / IPA未踏アドバンスト’18 採択者。